ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

Robin Williams (著), 小原 司 (監修, 翻訳), 米谷 テツヤ (監修, 翻訳), 吉川 典秀 (翻訳)

https://www.amazon.co.jp/dp/4839955557

普段何気なくデザインを見たり資料作成していたが、この本に記載されている以下の4原則は非常に役に立つ内容です。

  • 近接
  • 整列
  • 反復
  • コントラスト

良い例と悪い例を見比べながら、どういう理由で悪いのかを言語化してくれる点が非常に素晴らしい。 デザインを言語化できるという意味で学びの多い一冊でした。

今後の資料作成などに活かしていきたいです。

本書の後半は、活字によるデザインについての説明がされており、フォントの使い方などの視覚効果に関しても興味深かったです。 どのような仕事でもデザインをしないということは無いはずなので、一冊読んでおくと良いかも。 読んだだけではすぐ変わらないと思いますが、この本を読んだ上で色々なデザインを見ると見る目が変わります。

この本で特に印象に残っているのは、以下です。

  • 違いを見せたいのであれば大胆にやる(コントラスト)
  • 見えない強力な線を見つける(整列)

自分が如何に中途半端にコントラストを付けていたかを思い知らされました。

ストックビジネスの教科書

著者:大竹 啓裕

https://www.amazon.co.jp/dp/4591146944

ビジネスを如何に継続させていくべきかについて記載された本です。

どんなに質の良いモノ・サービスを提供することができていても、 ビジネスを「ストック化」できなければ、ビジネスの継続は難しいことが理解できる一冊です。

著者は、以下の2点を「ストックビジネス」の定義としています。

  • 継続的にお金が入る
  • 売ることができる

そして、ストックビジネスとの比較としてフロービジネスという概念も出て来ます。 フロービジネスのイメージとしては、単発の仕事を受注するような感じですね。

なお、得意先から定期的に仕事を受注するようなビジネスは、一見ストックビジネスに見えますが、フロービジネスです。 受注側のビジネスが、得意先にコントロールされてしまっているから、です。

また、ストックビジネスの収益を確保するための3要素として以下のものが挙げられています。

  • 1商品あたりの粗利益
  • クライアントの増加数
  • 継続する人の割合

そして、一度ストックビジネスを構築した後は、 既存の顧客が離れないように、飽きさせないようにビジネスのチューニングをしていく重要性について説かれています。

その他、 * 値下げの危険性 * 人件費、販管費などが収益に与えるインパクトは以外に小さい など細かく説明がされています。

ストックビジネスという言葉は聞き慣れないものかもしれませんが、 携帯電話会社のようなビジネスモデルなど今の世の中には 様々なストックビジネスが溢れています。

実際にビジネスをやろうと考えていなくとも、楽しめると一冊だと思います。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

著者:伊賀 泰代

https://www.amazon.co.jp/dp/4478101574

著者の前作「採用基準」が凄く良かったため今作も読了しました。

日本と米国の組織を比べたとき、リーダーシップと生産性以外には、その人材力や組織力を左右する決定的な要因は何もないということです。 勤勉さや規律性の高さはもちろん、分析力や論理思考力、そして技術力から創造力まで、日本のビジネスパーソンの資質は極めてハイレベルです。 あとはリーダーシップと生産性の重要性をしっかりと理解し、真摯にその向上に取り組めば、 スタートアップ企業であれ大企業であれ、日本企業は今よりはるかに高い地点に到達できるはずです。

以下の2つの概念に対する認識及び重要性が記載されています。

  • 生産性
  • リーダーシップ

※なお、リーダーシップに関しては、前作「採用基準」も読むことをお勧めします。

生産性は、付加価値額を投入資源量で割って計算される、すなわち、「インプットに対してどの程度アウトプットできたか」であると、 まぁ当たり前といえば当たり前だが極めて重要な本質を指摘しています。

すなわち、「生産性を上げる」ための施策を検討するときには、 「コスト削減(インプットの削減)」だけを考えるのではなく、 「アウトプットを如何に増やすか」についても考えるべきということですね。

著者は人材育成、採用マネージャーをされていたので、組織の人材育成についてもするどい知見が記載されています。 どのようにしたら採用した全ての人に、生産性を向上してもらい、組織全体の生産性を向上させるかの考え方があり、非常にためになりました。 この本を読むことで、改めて「組織は人で成り立っている」ことが再認識できると思います。

抜粋

以下、私の記憶に鮮明に残っている内容についてです。

会議の生産性

会議の生産性は、時間を短くするのではなく、会議の質(会議の目的を達成できたか)を向上することである。

確かに過去大企業に所属していたときは、時間を短くすることに非常に重点が置かれていましたね。 ベンチャー企業に所属していたときは、時間は短く設定されていましたが、何を決めるかを明確にすることが多かったです。

日本人は会議の開始時刻には厳密だが、終了時刻には極めてルーズだ。しかも誰もそのことを悪いとは思っていない。 開始時刻にルーズなイタリア人と、終了時刻にルーズな日本人には何の違いもない

まさしくこの通りですね。 終了時刻は、一応設定してあるけれど、多少延びてもOKという雰囲気でいることが多い気がします。 自分自身も含めて見直すべき観点です。

働き方について

期限に間に合わせるために徹夜で資料を作成してきた部下に対して、どのように反応すべきかという記載があります。

「徹夜で資料を作成する(インプット大)」という事実に着目して「次回はもっと短い時間でこのくらいの資料が作成できると凄く良い」という指摘をするべきだということです。

私自身、いつも遅くまで残業しているメンバーに対して「いつまでもそのスタイルで仕事してるとダメだよ」くらいな感じでしか伝えたことは無かったんですが、そのメンバーは全く改善しなかったんですね。 もうちょっとうまく伝えることが出来たらな、とは思っていたんですが、あの時の自分(そして、そのメンバー)にこの本を読ませたいです、ね。

ちなみに、この本では、仕事時間が長いこと自体を問題視しているわけではないです。 生産性の低さを改善せずに、規定のアウトプットを出す(期限に間に合わせる)ために、インプット(残業時間)を増加させていることが問題だということですね。

着手前にアウトプットをイメージすること

どんな作業をするとき(資料、会議、その他諸々)にも常にアウトプットをイメージして作業をしないと、 成果が出ないもの(アウトプットが極小)に対して無駄に時間や資源が使われていってしまいます(インプットが急増)。

さいごに

前作「採用基準」に続き非常にためになりました。 もっと早くこの本に出会えていれば、と本気で思います。 著者が長い年月をかけて得た知識(アウトプット大)を、一冊の本で読める(インプット小)ので非常に生産性が高い本です。 前作共にお勧めの本です。